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エレファントギャザリング(国立公園ジープサファリ)

2023年07月18日 13時49分
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スリランカ
エレファントギャザリング(国立公園ジープサファリ)

現在スリランカには3つの海洋公園を含む26の国立公園があり、そのうち13か所※でジープサファリが楽しめます(※開園時期が限定の公園もあります)。

スリランカの世界遺産『シーギリヤロック(Ancient City of Sigiriya)』や世界遺産『ポロンナルワ遺跡群(Ancient City of Polonnaruwa)』から1時間圏内にあるミンネリヤ国立公園(Minneriya National Park)ならびにカウドゥッラ国立公園(Kaudulla National Park)は、世界遺産観光と合わせてジープサファリが楽しめる場所として人気です。

そしてこの2つの公園は「エレファントギャザリング」という現象がみられる公園としても有名です。

シーズン中は前も後ろもゾウゾウ

通常スリランカのゾウは、複数のメスとその子どもや孫からなる15頭前後の母系集団で暮らしています。大人のオスは単独で暮らすことが多く、メスの群れから独立したばかりの若いオスはオス同士の数頭の群れで暮らします。
このように通常ゾウは繁殖期以外は数頭~数十頭の小さな群れで暮らしています。

しかし乾季で水が少なくなる時期(7~10月頃)に、ミンネリヤ国立公園やカウドゥッラ国立公園にあるタンク(貯水池)の水が引いた場所に芽吹いた草地をめがけて周辺に生息するゾウが一同にこの公園に集まります。この現象が「エレファントギャザリング」です。約100キロメートル以上を移動してくるゾウもいます。シーズン中は100頭以上のゾウを見ることができるほか、ピーク時は300頭以上見ることができるとも言われています。

ゾウの息遣いも聞こえてきます

 ■ツアー紹介 

ミニ旅シリーズ【サファリ×世界遺産】国立公園エレファントサファリとシーギリヤロック1泊2日間(TC0071-712)

 

■エレファントギャザリング観察のベストタイム

通常サファリのベストタイムは「早朝の入園直後と夕方の閉園直前」といわれています。日中の太陽が高くなった時間帯は、動物も木陰に移動したり休息タイムに入ったりするので遭遇率が低くなります。しかしエレファントギャザリングの期間のベストタイムは日中から夕方にかけてとなります(つまり午後)。
 
ゾウは夜は森林をねぐらにしています。日が昇るとともに湖周辺に移動し採食したり水浴びしたりして日中を過ごした後、夕方になると再び森林内に戻っていきます。ですので、エレファントギャザリングの観察を目的とする場合は、午後サファリ(14頃から閉園まで)がベストタイムになっています。なぜなら、ゾウは夜は森林をねぐらにしています。日が高くなるとともに貯水池周辺に移動し、採食したり水浴びしたりして過ごした後、夕方になると再び森林内に戻っていくからです。
 
エレファントギャザリングのシーズン中はジープ渋滞が発生します。入園ならびに遭遇ポイントに到達するまでに時間がかかりますので遅くても15時には公園に着くように計画を立てる必要があります。
 
ピーク時はゾウと同じようにジープもたくさん

■ミンネリヤ?カウドゥッラ?どちらの公園に行けばいいの?

野生動物ですので、その年の状況や時期によってゾウの集まり状況が変わってきます。行先の公園を指定せずともジープのドライバーまたはジープの手配会社に、その時期の遭遇率の高い公園に連れて行ってもらうことができます。
 

■エレファントギャザリングシーズン以外は?

エレファントギャザリングのシーズン以外はゾウはみられない?・・・いいえそんなことはありません。
ミンネリヤ国立公園やカウドゥッラ国立公園の位置するハバラナ(Habarana)地域はもともとゾウの生息数が多い地域です(時間帯によっては、一般道で遭遇することもしばしばです)。この地域のゾウはミンネリヤとカウドゥッラ国立公園のほかにも、保護区指定となっているフルルエコパーク(Hurulu Eco Park)が行動圏内です。

ギャザリングシーズン期以外は100頭単位では見られませんが、メスや子供のグループや若オスのグループなどいくつかの小さな群れを見つけることができます。
口の外へでるほどの立派な牙を持つゾウは、スリランカではオスの1割といわれています
なおこれらの公園では、ゾウに限らず多くの野鳥やスイギュウ、サルを見ることが出来るほか、マングースやジャッカルなどの動物に出会うこともあります。
水牛の群れ
ペリカンやサギ類、コウノトリ類など野鳥も多く集まります
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