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セビリア:4つの有名オペラと1つのスター・ウォーズに登場する最強の繁栄都市
2023年07月01日 13時05分
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スペイン
世界遺産セビリア市内観光
https://tabi-choku.com/plan/detail/695/
アンダルシア州の州都セビリアは首都マドリードから高速鉄道で2時間40分、472kmを結んでいます。スペインのイメージにピッタリの明るく陽気な町です。
当地の大聖堂、アルカサル、古文書館が世界遺産に登録されており、この大聖堂の完成には約120年かかっています。
大きさはローマのサンピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ世界第3位を誇っています。
堂内にはコロンブスの墓があり、柩は4人の王に担がれて宙に浮いています。
コロンブスはイタリアのジェノヴァ出身ですが、スペインのイザベラ女王の援助を受けて新大陸を発見しました。
交易独占権を得たセビリアは新大陸の金銀を取引する中心地として巨万の富を得ました。
コロンブスはセビリアにとっては大スターなのです。セビリアとポルトガル国境はたった150㌔しか離れていませんが、
世界を2国で分けようと考えていた当時は恐らく世界中の富が集まってきたことでしょうね。
さて、そんな豊かな都市セビリアの大富豪たちはオペラのネタとしては面白かったのでしょう。
セビリアといえば、先ず思い出されるのは1816年にロッシーニが作曲したオペラ「セビリアの理髪師」。
アルマヴィーヴァ伯爵が最後に身分を明かし、枠役バルトロをぎゃふんといわせるところは水戸黄門さえ連想させます。
モーツァルトはセビリアを舞台に「フィガロの結婚」と「ドン・ジョバンニ」の2作を書きますが、
華麗なるプレイボーイ「ドン・ジョバンニ(ドンファン)」はイケメンが多い女たらしでお金持ちはスペイン人の設定にピッタリ合います。
最後はビゼーの傑作「カルメン」ですが、1830年頃、ヨーロッパで最初に作られたタバコ工場で働く自由奔放なジプシーの女性カルメンを主人公としています。
こちらは闘牛士と兵士ホセがカルメンをめぐっての熱いラブストーリー。
密輸団も出てきてそのドラマチックな展開は初めてオペラを見る方にも強烈なインパクトを残すことでしょう。
そして、カルメンといえばフラメンコ。実際の戯曲にはフラメンコはありませんが、
セビリアが舞台といえばご当地ソング的にフラメンコを加えるのが効果的演出というものです。
多くの日本人が愛してやまないフラメンコは2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
当地が発祥の地といわれています。「エル アレナル」や「ロス ガリョス」等のタブラオでは今でも本場のフラメンコを楽しめます。
さらに、カルメンといえば闘牛士。
さすがに現代ではスペイン国内の多くの闘牛場が減少していますが、
セビリアには12,000人の観客を収容できるマエストランサ闘牛場があり、
4〜5月の春祭りと9月最終週に行われるサン・ミゲル祭では花形闘牛士が出演します。
最後にセビリアは万博開催地としても有名です。
1929年に開催された万国博覧会「イベロ・アメリカ博覧会」の会場施設が今もスペイン広場として残されており、
弓の字型に広がる建物は映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でアナキン達が惑星ナブーに着いた時のシーンに登場します。
その後、1992年にはコロンブスのアメリカ大陸発見500年を記念して再び万国博覧会が開かれました。
日本パビリオンでは安土城天守閣の最上部(5-6階)の原寸復元がメイン展示されました。現在は近江八幡市に移されて展示されています。
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